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口冊司の新著「国芳に破門された、虎」

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<あらすじ>

「武者絵の国芳」と呼ばれ幕末の江戸浮世絵師の第一人者として讃えられる歌川国芳。親分肌である国芳は多くの弟子から慕われ、歌川派でも最も多くの絵師を輩出した人物でもある。その国芳が破門にし、とうとう死ぬまで破門を解かなかった弟子がいる。その名は芳虎。彼は何故、破門にされ、最後まで許されなかったのか。そして破門にされながらも何故、国芳から授けられた「芳虎」という名を名乗り続けたのか。その理由は当時、始まろうとした幕末の風雲が関係していた。同時期に発生した「安政の大獄」、そして「桜田門外の変」を背景に、幕末の浮世絵と時代が動く。

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