1858年（安政5年）の今日、孝明天皇が水戸藩に対し戊午の密勅を下しました。幕府が朝廷に無断でアメリカと修好通商条約を結んだことで孝明天皇は水戸藩に対して幕政改革を直接指示する勅書を出しました。この密勅により尊皇攘夷運動が本格化します。

1883年（明治16年）の今日、岩倉具視の葬儀が日本初の国葬にて執り行われました。 元は下級公卿だった岩倉具視は早くから尊皇の志士として活動し、とうとう明治政府の中枢の一人になった人物です。癌になった彼を明治天皇は複数回見舞いに訪れたと言われています。

1867年（慶応3年6月22日）の今日、薩摩藩と土佐藩が薩土盟約を締結。 盟約締結の場には坂本龍馬と中岡慎太郎も同席しました。倒幕路線をとり始めた薩摩（西郷隆盛）が平和的手段で公議政体へ移行させたい土佐（坂本龍馬）に同調した提携です。

1866年の今日、幕府艦隊が屋代島を砲撃し第二次長州征伐が始まりました。第一次長州征伐では抗戦すらできなかった長州藩でしたが大村益次郎（画像）や高杉晋作の指揮の下で連戦連勝。小倉城の陥落や幕府に従軍した諸藩の離脱により幕府軍は事実上、敗北しました

1853年の今日、米国東インド艦隊司令長官マシュー・ペリーが黒船を率いて久里浜に上陸しました。ペリー来日の目的は、欧州に出遅れていたアジア市場への進出と捕鯨船の物資補給の為の寄港地の確保が主で、当時の米国はランプに使う油を採る為、捕鯨が盛んでした。

1823（文政6）年の今日、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが長州藩萩の豪商・熊谷五右衛門にピアノを贈りました。日本に初めて持ち込まれたピアノ。現在は萩市の熊谷美術館に展示されており、その内部には「わが友クマヤへお別れのために」という書き付けが。

1837年の今日、国学者の生田万が同志と共に越後国柏崎の陣屋を襲いました。天保の大飢饉のさなか貧民を救済することを目的とした反幕運動。同年に起きた大塩平八郎の乱に強く影響されたものです。乱は翌日に鎮圧され、万は自害しました。 柏崎の乱、または生田万の乱。

1863年の今日、長州藩の井上聞多、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤俊輔、野村弥吉がイギリスへの留学の為、横浜港を密出国しました。イギリスを見る以前に、彼らは途中立ち寄った上海を見て開国の必要性を悟ったと言います。上海は当時、東アジア最大の西欧文明の中心地でした。

1870年（明治3年）の今日、長岡藩に国漢学校が設立されました。戊辰戦争において新政府軍に敗れた長岡藩。飢えに苦しむ藩に米百俵が支援されたところ、配分を一任された藩の指導者・小林虎三郎は米百俵を食さず、売却し学校設立の費用にしました。これぞ「米百俵の精神」。

1865年の今日、第二次長州征討のため将軍・徳川家茂が江戸を出発しました。脚気を患っていたと考えられる家茂は長旅が祟ったか大坂城で病死しました。彼を慕っていた勝海舟は家茂死去の報せを聞いた日の日記に「徳川家、今日滅ぶ」と記したそうです。

1863年の今日、清河八郎が幕府の刺客に暗殺されました。剣は北辰一刀流免許皆伝、学問は昌平黌に学んだ逸材である彼が開いた清河塾。そこに集った改革派の若手幕臣たちと尊皇攘夷の部隊結成を画策するも、結果それが後の新選組や新徴組に発展し志士たちを苦しませることに。

1856年の今日、江戸幕府が講武所を開校しました。幕末。列強国との力の差を痛感した幕府は役人や旗本の子弟を対象にした文武両方を教育できる学校の設立を決断。それが講武所です。これを幕府に提案して実現させたのは「幕末の剣聖」こと男谷精一郎だと言われています。

1854年の今日、アメリカと江戸幕府が日米和親条約を締結。調印時、幕府は英語の条約書への署名を拒否し自ら用意した日本語の書類に署名しました。その為、両国が署名した条約書は存在しません。二つの条約書には一部内容に違いがあり、後で大きな外交問題に発展しました。

1866年の今日、寺田屋にいた坂本龍馬が伏見奉行の襲撃を受けました。薩長同盟が締結された直後のこと。警護役として長州から派遣された三吉慎蔵と共に応戦。この時、龍馬が使った拳銃は以前に高杉晋作からもらったものです。二人は負傷しながらも逃げることに成功しました。

1866年の今日、薩摩藩と長州藩との間で薩長同盟が成立しました。幕府による第一次長州征討では断固として攻撃を主張した薩摩藩が、同盟締結の直後に始まる第二次長州征討では参加自体を拒否。この同盟締結は西郷隆盛にとって幕府改革をあきらめた証でもあります。

1868年（慶応4年）の今日、神戸事件が発生しました。戊辰戦争の最中のこと、神戸において備前藩の隊列を横切ったフランス人水兵を藩士が銃撃。その流れ弾が付近にいた欧米諸国公使たちにも及んだことで外交問題に発展。事件当時指揮をした滝善三郎の切腹により事態は収束しました。明治政府が対応

1858年（安政4年）の今日、盛岡藩の学者・大島高任が日本初の近代高炉を建設。この五年前、大砲の鋳造に成功するも原材料が砂鉄だったため高い性能が得られなかったことから高品質な鉄の生産を志します。明治維新後も鉱業界の第一人者として活躍。「日本近代製鉄の父」と呼ばれました。

1841年（天保11年）の今日、江戸幕府が国学者・平田篤胤に対して著述の禁止と江戸からの退去を命じました。これは幕府が彼の儒教批判と尊王思想を危険視したことでの思想弾圧です。12年後、黒船が来航。彼の思想は幕末の志士に大きな影響を与え、王政復古および明治維新へと発展します。

1865年（元治元年）の今日、高杉晋作が功山寺で挙兵。彼が討とうとしたのは当時、長州藩の実権を握っていた俗論党（佐幕派）。高杉の挙兵に正義党（討幕派）の諸隊が呼応しクーデターは成功。以後、明治維新が達成されるまで長州藩は正義党によって運営されることに。

1868年（慶応3年）の今日、王政復古の大号令が起こりました。その内容は、江戸幕府の廃止と、関白・摂政の廃止、総裁、議定、参議の設置による新政府の発足。そして岩倉具視ら倒幕派公卿の復権です。でも実際には、幕府が実権を維持し、戊辰戦争まで大きな変化はありませんでした。